ブルーベリー、パイロットへの調査
この測定実験は、パリの眼科チーフであるMedicin Lieutenant Colonel PERDIELのもとで、既定の実験方法規準にしたがってなされました。
戦闘機のパイロット２０人、ヘリコプターのパイロット２０人について、次の項目がアントシアニン配糖体によって、どの程度でその特質が改善され、空軍の航空勤務に有利に使用できるかを調査するのが目的でした。
１．夜間の視覚の形態観察力を改善する。
２．まぶしさによる目のくらみを軽減する。
３．視覚的な疲労を少なくする。
４．低い輝度に対する順応をはやめる。
この場合のアントシアニン配糖体はDIFRAREL 100が用いられ、その効果の実験は次の２面に関してなされました。
１．夜間の視覚の形態観察力の客観的測定。
２．被験者による低い輝度における自身の視覚能力の主観的評価。
測定はBeyneのスコトプトメーターを使用。測定者は、あらかじめパリのC.P.E.M.P.N.で訓練を受けた看護下士官が担当しました。
戦闘機のパイロット１０人、ヘリコプターのパイロット１０人にはDIFRAREL 100を服用、比較として残りの戦闘機のパイロットとヘリコプターのパイロット各１０人には、プラシーボ（偽薬）を服用させました。
これらの被験者全員は、飛行前にそれぞれの夜間の視覚を測定しておき、それから夜間飛行の４時間前に、その内容が分からないようにされた錠剤を２錠ずつ服用しました。
・実験結果の要約
プラシーボを服用したパイロットに対し、DIFRAREL 100を服用したパイロットは、
１．全員目くらみ感覚の明確な軽減をみました。
２．視覚の疲労は明らかに減少しました。
３．夜間の視覚への順応はほぼコンスタントで効果が認められました（フランス航空宇宙生理・医学会１９６４年１２月、１９６６年６月報告）。
結論として、ブルーベリー製剤は空軍の特殊な勤務者に、すぐれた夜間の視覚を敏速に与える効果的な手段と認識されたのです。
