とは、ツツジ科スノキ属に分類される北米原産の低木性果樹です。
果実がきれいなブルー色をしていることから「ブルーベリー」という名がつけられました。20世紀生まれの果実で日本では1970年代に栽培が盛んになり、日本中で広く知られるようになりました。
成熟した果実は濃い青紫色をしており、「アントシアニン色素」と呼ばれる水溶性の色素が含まれています。このアントシアニン色素は目によいといわれているため、健康を気遣う方から注目を集めている果実です。
ブルーベリーのうんちく
特徴
日本で一番人気のあるベリー。国内では長野県や岩手県で栽培され、旬は6月下旬から10月。実は柔らかく多汁で独特の香りがあり、熟すと表面に白い粉をつけます。そのまま生クリームをかけたり、ヨーグルトやアイスクリームに入れたり、パイやケーキにすると絶品。
産地
北米東南部原産。日本導入の歴史は新しいが、栽培のほか、庭木としても利用されている。
栄養
ビタミンCや鉄分を多く含むので、夏バテ予防や貧血予防、便秘解消にも効果がある。エネルギーはぶどうやパイナップルに似ています。甘味があるので生食に向き、ビタミンCを損失せずに摂取できます。眼精疲労に効果的。熱を通しても有効性分が失われないので、手軽に食べられるジャムが注目されている。
選び方
汚れやキズがなく、特有の色が鮮やかで形の整ったものを。国産の生のものが多く出回る夏は、特にパックの底をよく見て、カビや腐りがないか注意。輸入の冷凍品は一年中手に入るものが多いので、お菓子作りなどに便利。
保存
生のベリーはラップをして冷蔵庫で保存。しかし、日持ちが悪く、2~3日が限度。なるべくすぐに冷凍すること。
ベリーの仲間
ベリーは英語で、一般的に柔らかくて小さな実をつける植物の事。ブルーベリーのようなこけもも類、ラズベリーなどのきいちご類、カラントなどのすぐり類が代表的。美しい色と愛らしい形、野性的な味が魅力。欧米では夏のフルーツとしてデザートやお菓子に広く使われています。最近は輸入もののほかに国内での生産も増えてきた。
グーズベリー
多くの品種があるが、よく見られるのは緑色で縦じまのような模様が入ったもの。熟れた実は甘酸っぱく、生食できる。
クランベリー
小さな赤い実で酸味が強く、ビタミンCが豊富。アメリカではデザートやジュース、感謝祭の七面鳥料理のソースなどに使う。実は硬く、生食には向かない。
ブラックカラント
小粒の黒い実が房状についている。フランスでは「カシス」と呼ばれ、リキュールの「クレーム・ド・カシス」の原料として有名。肉料理のソースにも。ビタミンCが豊富で国内では青森の特産。
レッドカラント
欧米では栽培果樹として親しまれ、酸味が強いのでジャムやジュース、肉類のソースにします。
砂糖をまぶしてお菓子の飾りにも。和名は「赤房すぐり」。
ワイルドストロベリー
いちごの祖先とも言える小粒の野生種で、古くからヨーロッパにあった原種です。いちご本来の自然な香りや、かわいい形が魅力。
ラズベリー
粒状の小果が集まって1個の果実を構成。実の中は空洞になっている。果汁が多く爽やかな甘酸っぱさ。フランス名は「フランボワーズ」。
ブラックベリー
ラズベリーに形が似ているが、中まで実がズシッと詰まっています。熟すと甘くなる。小さな種が気になる時は裏ごしを。
ブルーベリージャムの作り方
ブルーベリーがたくさん採れたらブルーベリー・ジャム
(コンフィチュール、confiture)にしてみませんか。作り方にもよりますが、意外に短時間で出来上がります(ブルーベリージャムの場合、加熱する時間は概ね20~30分以内.手早く作れば全体で一時間以内で出来るかも)。手作りならば、甘さ控えめジャムも、保存が利く砂糖たっぷりのジャムもお好みで作れます。
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ブルーベリー酒の作り方
果実酒のレシピ本を見ても,ブルーベリー酒というのはあまり載っていませんが、いかにも果実酒に向きそうに見えますので、ホワイトリカーにつけ込んでみました。ちなみに、庭で栽培しているブルーベリーは収穫時期がまちまちなので、冷凍保存しておいて、ある程度の量になったところで利用しています。
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